新着情報 2020.12.01
今回は中生(なかて)・晩生(おくて)品種のタマネギの栽培をご紹介します。12月~1月では中生・晩生品種の苗の定植が可能です。12月に種まきから栽培するには遅いので、苗を購入して畑に定植してください。
畑づくり
タマネギは特に酸性の土壌を嫌うので、定植する2週間前に苦土石灰を施用し耕してください。
定植の1週間前に堆肥と化成肥料を施用して耕し、畝を作ります。施肥量の目安は1㎡あたり苦土石灰150g、堆肥3kg、化成肥料100gです。
畝幅は、株間・条間ともに15cm間隔で苗を定植することを考えた畝幅・畝の長さにしましょう。
定 植
草丈20~25cmの苗を定植します。深植えしすぎないよう、茎の白い部分が見える程度に定植します。マルチを敷いて定植する場合は、定植前に直径5cmの穴をあけておきます。
定植後の管理
定植して約1か月後と、3月上旬ごろの2回に分けて追肥をします。
マルチの場合は、1穴ごとに化成肥料をひとつまみ程度まきます。マルチなしの場合は、1㎡あたり50gの化成肥料をばらまき、移植ごてで土と肥料を混ぜるようにしてください。
収 穫
畑全体の約8割の茎が倒伏したら収穫します。収穫後は雨の当たらない場所で1~3日ほど乾燥させ、その後3~4つのタマネギを茎を縛ってまとめ、風通しの良い場所につるしておくか、茎を切って箱に詰め風通しの良い場所に貯蔵します。
病害虫防除
発生しやすい主な病気はべと病です。べと病にかかった茎は黄色くくびれて、やがて枯れていきます。収穫時期でないのに葉が黄色くなってきたらべと病を疑い、早期に農薬で防除します。お勧めの農薬は「ランマンフロアブル」で、2,000倍に薄めた薬液を散布してください。